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ロサンゼルスからの日々


by nikkeilife
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Outcasts United

Outcasts United: A Refugee Team, an American Town

Warren St. John / Fourth Estate Ltd


「疲れた、疲れた、早く床につかなきゃ」といいながら毎晩夜遅くまでコンピューターの前で陣取ってる主人のおかげでなかなか更新できません。(泣)写真なしの記事なら職場からでもアップできるかと。最近読んだ本の紹介でもします。

「Outcasts United」とはジョージア州の小さな町に移住してきた様々な国からの難民の話。主題になっているのは難民の子供達が参加しているサッカーチーム「Fugees」とこのチームを結成したムフレさん。ヨルダンの上流階級の一員として育ったムフレさんはヨルダンでの女性の地位に不満を持ち、アメリカへ留学して大学を出た後アメリカに永住することを決しますが父親に勘当されてしまいます。英語を話せて友達もいるものの、異国で家族との関係を絶ちられたムフレさんは寂しさを紛らわすために住んでいるディケーター市の郊外をドライブします。ある日ドライブ中にクラークストンという小さな町の駐車場でボロボロのボールを使いシューズもなしでサッカーしてる青年達と会い、サッカーを通してこの子達や家族の状況を知り、アフタースクールの勉強会を含む無料のサッカーチームを結成することになりました。

サッカーチームのメンバーである男子達とそれぞれの家族がどうやって難民になり、どんな恐ろしい経験を生き抜きながらクラークストンまで来たことを読むと本当に心が痛みます。それを乗り越えさせてくれるのがこのサッカーチーム。チーム自体が第二の家族になってくれてるようです。

クラークストン市は古い小さい町。それがここ15年弱の間に何十国というところからの難民の移住につき町民と市役所の反応なども時には面白おかしく、時には痛々しく描いています。

サッカーには興味ありませんでしがゲームの状況を読んでいると手に汗を握っていたことがしばしばありました。人間の心の強さがあらゆる面で感じ取れる本で、読んでいて本当に感動しました。このストーリィがNYタイムズに載った後、多くの人たちがFugeesの支援したのも分かります。

Fugeesについて詳しくはこちらのサイトで。
Fugees Family
by nikkeilife | 2009-10-28 04:55 | 読書