オペラに浸った午後
2011年 11月 26日
ロサンゼルスのオペラカンパニー、LA Operaでは今「Romeo et Juliette」を公演中です。
物心ついたころから音楽が好きで、クラシックは勿論、ロック、ポップ、カントリー、ジャズなどほぼ全類大好き。ミュージカル好きなことは以前にも書きましたね。しかしながら、なぜかオペラには余り深入りしないでいました。説明しにくいんですが、なんかこう、私の中ではオペラが好きな人って、高嶺の花というか、手が届かない存在というか、そういう雰囲気がするような気がするんです。変ですよね。でもだから、今までオペラを観にいったことありませんでした。
でもこの「ロミオとジュリエット」の公演のことを知り、物語は知っているんだから、初めてのオペラとしては結構初心者向けではないんだろうか、と思っちゃったんです。しかし、オペラへの道は険しきで(オオゲサ)、チケットの値段見て、目が眩みました。ミュージカルとは桁違い。まあ、私が席の場所に拘ったりしてるんですけどね。
まあ、そういう事で、見るのは諦めていたのですが、なんと凄いチャンスが舞い込んできたんです!(またオオゲサ)先週の木曜日、職場の人から全社へのメールがあり、日曜日のオペラのチケットが一枚あるんだけど、急用ができ行けないとのこと。通常$122のチケットを$25で売るというんです。この機会を逃すものか、と一分以内に返事のメールを出し、見事チケット取得しました。$25!オーケストラレベルの席をこの値段でなんて、夢のまた夢のようでした。
当日は雨でしたが、そんなことはぜんぜん気にならないほどウキウキしてました。この公演は、シェイクスピアの原作をベースにフランス人がかいたオペラ。なので全部フランス語で歌ってます。劇場もそのことを踏まえており、英訳の台詞を舞台の上部に字幕で出してました。ありがたいことなんですが、うーん。舞台真っ直ぐ見てると、わざわざ顔を上げて字幕をみるのが億劫で、悪いですがハッキリ言うと、邪魔でした。舞台を見ながら歌に浸っていると、字幕を見るのを忘れ、ハッと上を見ると、舞台の演技の一部を見逃したりして、どっちにつかずな感じでした。
それでも、結果的にはとても良かったです。やはり物語自体は知っているし、プログラムにもシーンごと何が起こっているかのあらすじは書かれていたので、何が起こっているかわからない、なんてことはありませんでした。
勿論、生のオーケストラの演奏は素晴らしく、それ以上にオペラ歌手皆さんが素晴らしかったです。特にジュリエットを演じたソプラノのニーノ·マチャイゼさん。透き通るような声はこの世のものとは思えないほど美しく、それに生の声なのに、音量が他の人たちに比べて断然違うんです。
あと感動したのが、メルキューシオ役の演じたバリトーンのミーソップ·キム氏。オペラ歌手は白人しか見たことがなかったので、アジア人がキャストに入っていること自体が嬉しかったですがそれ以上に、キム氏の演技と歌声が見事でした。低いバリトーンの声は快く場内に響き、明るい、無邪気なメルキューシオ役が地についていて、素晴らしかったです。
実はこの日の公演は、ロミオ役を演じるはずだったオペラ歌手が体調を崩したらしく、前日に代役たてることになったとか。たまたまその日がLA Operaの25周年記念パーティーで、以前団員だった人たちが集まっていたそうで、シカゴから訪れていたチャールス·キャストロノーボ氏に代役を頼んだそうです。って、前もって代役はいなかったんですが、とはツッコミませんでした。だって、プラシド·ドミンゴ氏みずから舞台に立って説明してくださったんです。
このキャストロノーボ氏、代役とは全然思えないほど完璧でした。ジュリエットとの相性もピッタリで、歌や演技もとちることまったく無く、ロミオそのものでした。以前にロミオ役を演じたことあるそうですが、それでも前日に決まったのに当日こんなに完璧にできるものなんですか?プロ意識をヒシヒシと感じました。
機会があったら、また是非オペラを観てみたいです。今度は字幕が見えやすいようにメザニンレベルの席にしよう。(自分メモ)
物心ついたころから音楽が好きで、クラシックは勿論、ロック、ポップ、カントリー、ジャズなどほぼ全類大好き。ミュージカル好きなことは以前にも書きましたね。しかしながら、なぜかオペラには余り深入りしないでいました。説明しにくいんですが、なんかこう、私の中ではオペラが好きな人って、高嶺の花というか、手が届かない存在というか、そういう雰囲気がするような気がするんです。変ですよね。でもだから、今までオペラを観にいったことありませんでした。
でもこの「ロミオとジュリエット」の公演のことを知り、物語は知っているんだから、初めてのオペラとしては結構初心者向けではないんだろうか、と思っちゃったんです。しかし、オペラへの道は険しきで(オオゲサ)、チケットの値段見て、目が眩みました。ミュージカルとは桁違い。まあ、私が席の場所に拘ったりしてるんですけどね。
まあ、そういう事で、見るのは諦めていたのですが、なんと凄いチャンスが舞い込んできたんです!(またオオゲサ)先週の木曜日、職場の人から全社へのメールがあり、日曜日のオペラのチケットが一枚あるんだけど、急用ができ行けないとのこと。通常$122のチケットを$25で売るというんです。この機会を逃すものか、と一分以内に返事のメールを出し、見事チケット取得しました。$25!オーケストラレベルの席をこの値段でなんて、夢のまた夢のようでした。
当日は雨でしたが、そんなことはぜんぜん気にならないほどウキウキしてました。この公演は、シェイクスピアの原作をベースにフランス人がかいたオペラ。なので全部フランス語で歌ってます。劇場もそのことを踏まえており、英訳の台詞を舞台の上部に字幕で出してました。ありがたいことなんですが、うーん。舞台真っ直ぐ見てると、わざわざ顔を上げて字幕をみるのが億劫で、悪いですがハッキリ言うと、邪魔でした。舞台を見ながら歌に浸っていると、字幕を見るのを忘れ、ハッと上を見ると、舞台の演技の一部を見逃したりして、どっちにつかずな感じでした。
それでも、結果的にはとても良かったです。やはり物語自体は知っているし、プログラムにもシーンごと何が起こっているかのあらすじは書かれていたので、何が起こっているかわからない、なんてことはありませんでした。
勿論、生のオーケストラの演奏は素晴らしく、それ以上にオペラ歌手皆さんが素晴らしかったです。特にジュリエットを演じたソプラノのニーノ·マチャイゼさん。透き通るような声はこの世のものとは思えないほど美しく、それに生の声なのに、音量が他の人たちに比べて断然違うんです。
あと感動したのが、メルキューシオ役の演じたバリトーンのミーソップ·キム氏。オペラ歌手は白人しか見たことがなかったので、アジア人がキャストに入っていること自体が嬉しかったですがそれ以上に、キム氏の演技と歌声が見事でした。低いバリトーンの声は快く場内に響き、明るい、無邪気なメルキューシオ役が地についていて、素晴らしかったです。
実はこの日の公演は、ロミオ役を演じるはずだったオペラ歌手が体調を崩したらしく、前日に代役たてることになったとか。たまたまその日がLA Operaの25周年記念パーティーで、以前団員だった人たちが集まっていたそうで、シカゴから訪れていたチャールス·キャストロノーボ氏に代役を頼んだそうです。って、前もって代役はいなかったんですが、とはツッコミませんでした。だって、プラシド·ドミンゴ氏みずから舞台に立って説明してくださったんです。
このキャストロノーボ氏、代役とは全然思えないほど完璧でした。ジュリエットとの相性もピッタリで、歌や演技もとちることまったく無く、ロミオそのものでした。以前にロミオ役を演じたことあるそうですが、それでも前日に決まったのに当日こんなに完璧にできるものなんですか?プロ意識をヒシヒシと感じました。
機会があったら、また是非オペラを観てみたいです。今度は字幕が見えやすいようにメザニンレベルの席にしよう。(自分メモ)
by nikkeilife
| 2011-11-26 00:30
| 音楽